ビジネスキャリア検定 の 経営情報システム2級 (情報化活用) を受験して初回でなんとか合格できました。
ビジネスキャリア検定受験で一番困ったのは、試験情報の少なさです。
ビジネスキャリア検定 自体の認知度が低いこともあり、情報処理試験などと比較して試験対策や勉強法に関する情報が極端に少ないです。
今後、ビジネスキャリア検定を受験される方の参考になるよう、私が実践したビジネスキャリア検定の試験対策と勉強法を記事にします。
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ビジネスキャリア検定の試験対策について
ビジネスキャリア検定に限らず試験に合格するには試験内容をよく理解し、試験対策を練ることが重要です。
つまり、敵を知ることです。
ビジネスキャリア検定をいつ受験するのがよいか?
ビジネスキャリア検定は10月と翌年2月の年間2回実施されます。
2月開催を前期試験、10月開催を後期試験としています。
つまりビジネスキャリア検定には最大で年2回受験できます。
試験日を見ると分かる通り、試験開催間隔は均等に半年ではなく4ヶ月・8ヶ月と変則的です。
8ヶ月も期間が空くと受験勉強に対するモチベーションも間延びすることが予想されます。
そのため試験間隔の短い後期試験(10月)から受験することをおすすめします。
初回受験を10月として2月を不合格時の予備とするのが最適な受験スケジュール。
ビジネスキャリア検定はどんな問題形式なのか?
2級の場合、試験時間は110分で問題数は5択式の40問、マークシート方式です。
つまり1問あたり3分程度で回答する必要があります。
3分程度で回答する必要があるため、問題傾向としても熟考を求めるものよりも知識とその応用を問う問題が多くなっています。
平成27年度の問題では設問が長文化しており、スピードを持った読解力も求められる傾向にあります。
問題を読む際にポイントとなる記述には下線を引き、設問の重点を明確化して再読を避ける工夫をして1問あたりの解答時間を短縮します。
又、「正しいもの」を選択する設問と「正しくないもの」を選択する設問が混在して出題されるため、どちらを解答する問題なのかすぐ理解し、ケアレスミスが防ぎます。
1問を3分以内で解答するできるような工夫と知識の応用ができる理解の深さがある程度必要。
ビジネスキャリア検定の最低合格ラインは?
合格率は概ね正解率:60%となっており40問中、24問の正解が必要です。
尚、合格率については合格者数に応じて補正されます。
平成27年前期では合格者数が少なかったため、正解率:55%に補正されています。
求められる正解率はそれ程は高くないので、60%の正解率を最低限とれるように最多出題ジャンルを重点的に勉強する戦略が最適です。
正解率:60%を最低限確保できるよう勉強箇所に優先度をつける。
ビジネスキャリア検定の勉強方法 概略
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上述してきたビジネスキャリア検定の試験内容を元に、最適な勉強方法を構築します。
ビジネスキャリア検定に最適な参考書は?
知識の深い理解のためにも参考書は購入しましょう。
ビジネスキャリア検定の参考書としては、検定を主催している”中央職業能力開発協会”が発行している参考書を購入します。
この書籍の目次カテゴリに準じて問題が出題されるため、必須の参考書です。
但し、初版(2007年)から時間が経っていますが改版されておらず、最近のトレンドに則した問題まではカバーできていない点は把握しておいたほうがよいです。
経営情報システム2級 (情報化活用)では、毎年8〜10問程度は参考書に載っていない最新のトレンドに即した問題が出題されます。
この点を加味して勉強する必要があります。
ビジネスキャリア検定の勉強方針
上述の経営情報システム2級 (情報化活用)の参考書の各章と平成26年 前期・後期の出題問題をカテゴリー別にマッピングすると以下となります。
見て分かる通り、出題比率の高い分野(カテゴリー)が存在します。
システム運用の「1章-3節 ネットワーク活用」・「2章−6節 IT資源管理」・「3章-2節 内部統制の基礎」は出題頻度が高いことが分かります。
出題比率の高い分野(カテゴリー)を重点的に勉強し、60%の正解率を確保します。
出題カテゴリが毎年似ていることに関係して、実は過去問と同一(類似)した問題が毎年何問か出題されます。
そのため、勉強の主軸に過去問を使うのが効果的です。
過去問からの同一問題が再度出題されることも多いため、勉強の主軸は過去問とします。
ビジネスキャリア検定の勉強方法 詳細
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ビジネスキャリア検定の勉強方法の詳細について説明します。
まず ビジネスキャリア検定 の過去問を解く
まず最初に前年の過去問を規定時間で解いてみます。
過去問は中央職業開発協会のページから過去3回分がダウンロードできます。
参考ビジネスキャリア検定 過去問
最初は知らないことが多いかもしれませんし、逆に知っていることが多いかもしれません。取り敢えず全問解きます。
これで2つのことがわかります。
- 今の自分の実力
- 問題の出題傾向
「どんな問題形式なのか」、「どんな問題ができるのか」、「どれくらいの問題量なのか」を肌で感じとれたと思います。
同時に採点して、合格ラインに今の自分の知識があるのか、ないのか分かったと思います。
又、問題を解く中で少しは知っているカテゴリーと、全くしらないカテゴリーがあることにも気づいたと思います。
過去問をまず解いて、どんな試験内容なのか実感するとともに現時点の実力を知る。
ビジネスキャリア検定 の参考書を熟読する
ビジネスキャリア検定の参考書を最初から最後まで2週間ぐらいで一通り読みます。過去問で解けなかった内容、知らなかった内容は意識的に読み込みます。
参考書のどの章にどんな内容が書いてあるかをひと通り理解します。
参考書を読む際のちょっとしたライフハックがあります。
ビジネスキャリア検定の参考書は厚みもあり、重たいので持ち運びが結構面倒です。電車内で読み続けるにも手が疲れます。
私はビジネスキャリア検定の参考書を簡易的に電子書籍化することで参考書の重さをなくしました。
※この後のマーキング作業があるので参考書を裁断→電子化をしてはダメです。
具体的な方法は、章単位に参考書の見開き2ページをiPhoneのカメラで撮影してカメラロールに保存します。
カメラロールにはフォルダを作成する機能があるため、フォルダに参考書の章の名前をつけることで写真を分類します。
撮影時のページの傾きなどを補正できるカメラアプリもあるため、これを活用します。
参考書を電子化するメリットは大きく、試験会場に参考書は持参せずにスマホだけ持っていけば直前勉強ができます。
また、肌身離さず持っているスマホに保存しておけば、ちょっとした空き時間にも勉強することができます。
参考書のどこにどんな内容が記載されているかを体系的に把握します。
重点的に理解すべきことを明確化する。
解けなかった過去問を参考書で調べ、解説箇所をマーカーでマーキングします。
同時に設問文中と解答選択肢内に出てきた全ての不明な単語も調べ、参考書の解説箇所をマーキングします。
正解した問題の設問についても同様の手順を踏みます。
注意点!
毎回8〜10問程度は参考書に書かれていない事が出題されます。これらはネット等で調べて知識として理解します。又、参考書に書かれている解説が薄く、理解しきれないものもネット調べて理解を深めます。
ポイントは調べる際に周辺知識についても同時に調べることです。
大概の問題は類似事項の比較、または類似事項の内容を選択肢の中に混ぜて質問されます。
例えばIPv6についての問題の場合は、IPv4の特徴と比較した設問になります。そのため両者のでできること、できないことを比較して理解しておく必要があります。
ポイント
参考書に載っていないこと、及び周辺知識についても対比した情報として理解する。
反復学習で知識の定着を図る
参考書のマーキングした箇所の体系的なまとめを作ります。
まとめについても紙のノートではなく、iPhoneアプリを活用していつでも見れるようにします。
まとめ作成にはアウトラインプロセッサーアプリを使います。
私は「Outliner」というアウトラインプロセッサーを使い、章と節を階層にしてまとめを作成しました。
参考書にでていない知識やなかなか理解できない問題などは個別にまとめを作成します。
アウトラインプロセッサでまとめる際に私は問題形式にして上位階層に問題(または概略)、下位階層に解答(または詳細)を記載することで上位階層を読んで、下位階層の知識を導き出せる訓練をしました。
このまとめは反復学習し、脳内に体系的なイメージを作りました。
理解不十分の箇所については、参考書のマーキング箇所を再読してわからないことをなくすようにしました。
反復学習により問題に即した知識を階層的、体系的に脳内に定着させる。
問題経験数を増やして更に知識の拡充を図ります
作ったまとめを一通り理解できたところで、更に別の開催回の過去問を解きます。
恐らく初回よりもよい得点だと思います。
ここでも初回と同様に問題が解き終わったら、解答や設問内の不明な単語などを参考書でマーキングします。マーキングした箇所をまとめに更に追記します。
参考書は最初の頃と比べると大分マーキング箇所が多くなっていると思います。ここで再度ページをカメラ撮影して初回に撮影したものと置き換えます。
あとはまとめにを反復して閲覧し、体系的な理解の脳内定着を促します。
試験の半月前まではまとめを反復参照して、知識の定着を図り続けます。
半月前になったら解答済みの過去問を繰り返し解き、忘れている知識がないか確認するとともに、問題感覚に慣れておきます。
試験当日は参考書とまとめが入ったiPhoneだけポケットに入れて試験会場にいきます。
試験直前では、まとめの中でも苦手箇所を再度見直しておきます。
過去問を解いて問題経験数を増やすとともに継続的に反復学習をする。試験前半月は再度過去問を解きまくる。