Apple WATCHもリリースされウェアラブルデバイスの認知度も上がってきました。
ウェアラブルデバイス向けアプリの開発用に世の中にリリースされているウェアラブルデバイスの種類を調べてみました。
調べてみると思った以上に多くのウェアラブルデバイスがリリースされていて驚きました。
ウェアラブルデバイスによる計測により人間の行動特性も分析される時代がきています。例えば、人間の1日の活動量は実は最初から決まっており、その活動量以上の行動はできません。実は人間は決まった行動量の中で行動していることに驚かされます。モチベーション、生産性にもこの行動量が影響しています。この本を読んだことでウェアラブルデバイスに対する興味が高くなりました。
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photo credit: Apple - Watch Sport via photopin (license)
ウェアラブルデバイスの装着タイプ別と機能別の分類
ウェアラブルデバイスを装着タイプで分類すると大きくは3種類に分類できます。
- 腕時計・ブレスレットタイプ
- クリップタイプ
- メガネタイプ
腕時計タイプ・ブレスレットタイプ
腕時計タイプは一般的には液晶画面があり、腕時計を模した形状で腕に装着します。
ブレスレットタイプは液晶画面を持たず、アクセサリー感覚で腕に装着します。
このタイプのウェアラブルデバイスは装着していることを他人に気づかれにくいため、気軽に身につけれるメリットがあります。
液晶画面のある腕時計タイプは液晶画面がるため、スマホなど他デバイスがなくてもウェアラブルデバイスだけで操作完了できるメリットがあります。逆に腕時計タイプは液晶画面により電池消耗が高く、1〜2日しか内蔵バッテリーが持たないデメリットがあります。
ブレスレットタイプは内蔵バッテリーが10日前後もつため、起動時間の長いメリットがあります。逆に収集した情報を確認するにはスマホなど補助デバイスが必要になるデメリットがあります。
このタイプのウェアラブルデバイスは標準機能としてはどのウェアラブルデバイスも加速度センサーにより歩数、消費カロリー、運動量の計測ができます。高機能なウェアラブルデバイスになると心拍数、睡眠記録を計測することができます。
心拍数の計測にはLEDの光により腕の血流を読み取るタイプと皮膚組織に対する微弱電流の抵抗を計測する2タイプがあります。機構上、後者の方がより正確な情報を収集できるとされています(前者は正確な計測のために肌への密着が常に必要)。
クリップタイプ
グリップタイプはブレスレットタイプを更に簡易にしたものです。
装着場所を問わないため、ポケットにいれたりベルト付けたりできます。好きなところに装着できるメリットがあります。
逆に装着場所が固定されないので心拍数など肌に密着して計測する数値の計測ができないデメリットがあります。
標準的な情報のみ収集したい、ウェアラブルデバイス初心者に向いたデバイスです。
メガネタイプ
装着タイプとしては一番種類が少ないタイプです。
メガネとウェアラブルデバイスが一体化しています。このタイプはメガネという機構上、体の中心に装着することが必然となり、体軸のズレも計測できるメリットがあります。
「眼は口ほどにモノを言う」ではないですが、このタイプのウェアラブルデバイスは眼電位測定という眼の動きからでる微弱電流より眼の動きや眠気、集中力などより内面的な情報も計測することができるメリットがあります。
逆にメガネをしていない人が装着するには抵抗があり、装着に対するハードルが高いデメリットがあります。
寝ている時はメガネしないので、睡眠記録はできません。また、激しい運動時などメガネを外す時間帯の計測もできません。計測できる状況に制限が出る点もデメリットです。
未来を実感するウェアラブルデバイス
調べてみた結果、ウェアラブルデバイスの多くはその機能性が似ています。
その中でもエッジの立った未来を実感するウェアラブルデバイスが3機種ありました。
この3機種のウェアラブルデバイスが他のウェアラブルデバイスと差をつけている点があります。
- 体の活動計測だけでなく、心の活動計測も可能な発展性がある。
- 人間とウェアラブルデバイスがコミュニケーションできる機能性がある。
Apple|Apple Watch
極端な言い方をすれば「Apple Watchは、小さなiPhone」です。
Appleが作っただけに、素材・機能・パッケージング・OSの機能性について他のウェアラブルデバイスより秀でた完成度をもっています。
他のウェアラブルデバイスの多くがプラスチックをメイン素材としているのに対して、金属素材によりデバイスとしての存在感を持たせている点は他のウェアラブルデバイスと比較しても現時点で頭ひとつ抜き出ています。
機能性としてアクティビティトラッキング機能としては他のウェアラブルデバイスと比較して計測できるものに大きな差はありませんが、圧倒的に優れている点としてiPhone以上にデバイスのコミュニケーション手段がある点です。”Siri”による音声入力と”Taptic ENGINE”による絶妙な振動による返答によりウェアラブルデバイスとのコミュニケーションを可能としています。
ここまでデバイスとのコミュニケーションが考えられたウェアラブルデバイスは今のところありません。
以下記事でApple WATCHとのコミュニケーションがよくわかります。
JINS|JISNS MEME
腕につけるタイプのウェアラブルデバイスが主流の中で、メガネと一体化したウェアラブルデバイスです。
眼電位によるセンシングなど測定方法も全く異なるアプローチをしています。
アクティビティログの収集の観点ではメガネという機能性から忘れることなく常時装着されるため、他のウェアラブルデバイスと比較して装着率は高いといます。
又、他のデバイスが体の左右のいづれかに装着されるのに対して、体の中心に装着されるため体軸のズレについても計測ができます。又、足の動作(歩数)についても左右の偏りがないため正確に計測することができます。
眼電位による計測のため、心拍数の計測はできませんが逆に眼の動きの方向、瞬き回数などを計測できます。この計測結果に基づく体の状態の把握についてはデータの更なる蓄積と解析が必要とは思いますが、新たなセンシング対象になる可能性を秘めています。
得に他のウェアラブルデバイスでは計測ができない、眼電位センシングならではの機能性として”眠気”や”集中度合い”などより内面的な計測が可能になっている点が他のウェアラブルデバイスに対するユニークポイントとなります。
jawbone|UP4
アクティビティの計測にLEDライトではなく、微弱電流を使ったバイオインピーダンスを使用しています。
バイオインピーダンスでは、皮膚の微量な発汗も検知できるためストレス状態によるわずかな発汗も検知することができます。
腕時計・ブレスレットタイプのウェアラブルデバイスの計測対象が体のアクティビティートラッキングまでなのに対し、より精神的なアクティビティーについても計測できる可能性を秘めています。
UP4のバイオインピーダンスが優れている点については以下でまとめています。
まとめ
ウェアラブルデバイスの種類はたくさんありますが、実用的なものは実は限られています。又、この限られたウェアラブルデバイスにしてもどれかひとつでよいのではなく、それぞれ計測できる内容などに差があるためそれらを組み合わせて装着するのがよいのではないかと考えています。