Apple WATCH が、無性に欲しくなりませんか?
その購買欲求はスティーブ・ジョブズが残した現実歪曲フィールドに騙されているかもしれません。
Apple WATCH を買うべき理由を他社ウェアラブルデバイスと比較しながら再考しました。
考えた末に行き着いた答えは、「今は jawbone社 の jawbone UP3 を買うべきだ!」でした。
”Apple WATCH”のメイン機能は”時計”よりも、アクティビティアプリケーションによるアクティビティトラッキングです。
Apple WATCH のWebページをみてもアクティビティトラッキングの説明に多くのスペースを割いており、アクティビティトラッキング機能を重視しているのが分かります。
アクティビティトラッカーとして Apple WATCH ではなく、jawbone UP3 を買うべき結論に至った経緯を記事にします。
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photo credit: Apple Watch via photopin (license)
Apple WATCH は 機能 が jawbone UP3 より劣っている。
Apple WATCH と jawbone UP3 のアクティビティトラッキングセンサーを比較した場合、加速度センサーや心拍数センサーなどセンサー機能はほぼ同じです。
しかし、測定方法に大きな違いがあるため計測精度に違いがでます。
Apple WATCH は心拍数の測定に赤外線LEDと可視光LEDを使用します。正確な計測には肌への高い密着性が求められます。
一方、jawbone UP3 は微弱電流を皮膚に流すバイオインピーダンスを使用します(原理にはTANITAの体組織計と似ています)。そのため電極部分が肌に触れていればよく、Apple WATCHに比較すると密着性は必要ありません。
バイオインピーダンスはセンサーの一種で、小さな電気信号に対する生体組織(皮膚、靭帯、筋肉など)の抵抗を測定します。
血の流れで抵抗は変化するため、心拍数、呼吸数および電気皮膚反応を測定することができます。検出対象に制限がある光学センサーなどに比べて、バイオインピーダンスセンサーの情報はより多く、正確です。
※jawbone UP3のFAQページより一部抜粋
もうひとつ jawbone UP3 が優れている点はバイオインピーダンスにより「皮膚コンダクタンス反応」の測定が可能な点です(上述の”電気皮膚反応”のこと)。
「皮膚コンダクタンス反応」とは、「ストレスや興奮など精神的刺激による発汗に伴う皮膚の伝導率変化」のことです。
もう少し簡単に言えば jawbone UP3 は「心の状態も計測できる」と言えます。
実は「皮膚コンダクタンス反応」の測定はすでに活用事例があります。
例えばLEGO社はLEGO TECHNIC用のタブレットアプリの使用中に感じるストレスを「皮膚コンダクタンス反応」で測定し、アプリのUX改善に活用しています。
この詳細については WIRED vol.15に詳細な記事が記載されているので興味ある方は読んでみてください。
jawbone UP3 は「皮膚コンダクタンス反応」の活用により、「体のアクティビティトラッキング」だけでなく、「心のアクティビティトラッキング」の可能性も秘めている点が大きなポイントです。
Apple WATCH のバッテリー持続時間は短い(1日持たない)
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jawbone UP3 は一回の充電で最長7日間(168時間)の継続利用ができます、一方、Apple WATCH は一回の充電で18時間の稼働しかできません。
1日バッテリーが持たないのです。
アクティビティトラッカーとして1日(24時間)を通じた計測ができないのは、計測結果の断片化を意味するので残念ポイントです。
Apple WATCH の宣伝文句として、「一晩の充電で、一日中つけられます。」となっていますがこれは裏を返せば睡眠記録も取れないことを意味します。
何よりウェアラブルデバイスとして、バッテリーを気にしないといけないは残念でなりません。
Apple WATCH は 防水 でない
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jawbone UP3 はスキューバダイビングに対応しており、10m防水です。ほぼどこに行くにもつけっぱなしで問題ありません。
jawboneより正式アナウンスがあり、製造上の理由により防水ではなく防沫になりました。UP3についてもシャワーまでで水没は厳禁だそうです。
Apple WATCH は耐水仕様ですが、防水仕様ではありません。正式には発表されていませんが耐水としてはシャワーぐらいまでが限界のようです。
これはつまり、お風呂もプールも Apple WATCH を着けたままでは入れません。
ウェアラブルデバイスでありながら、水に濡れないように気を使うのは少し面倒です。
Apple WATCH は初代(1世代目)です
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jawbone UP3 はUPシリーズとしては3代目になります。UP、UP24に続く3代目です。確かにUPも初代は防水性能など弱点が結構ありました。UP3でほほ弱点を克服したといえます。
Apple WATCHはまだ初代です。生まれたばかりの子羊なのです。
Apple製品に共通した点として初代機は残念ポイントが多い傾向があります。iPadやiPhoneの初代機を思い出してみればそれがわかります。
Apple WATCH は 価格 が高い。
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Appleから正式な発表はされていませんが、予測ではApple WATCHの最低価格は48000円前後になります。
jawbone UP3 についても正式な発表はされていませんが、予価は2万1800円になりそうです。
ウエアラブルデバイスとしてみると Apple WATCH の価格は少し高すぎる印象です。機能性から考えると jawbone UP3 の値段がギリギリの価格設定ではないでしょうか。
まとめ
Apple WATCH も3世代目ぐらいになればきっとずば抜けたアクティビティトラッキングデバイスになっていると予想します。しかし、今は買うべきときではありません。
まさに「今はjawbone社のUP3を買うべきだ!」です。