スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)を買いました。
使うまではUSBスティックをひと回り大きくしたサイズでパソコンがWindows10が動くのか、実用性がどの程度のものか不安でした。
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)の使用後の総評は、『ライトウェイトな用途にぴったりな、コストパフォーマンスに優れたパソコン』です。
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)を実際に使ってみて気付いた評価レポートを書きます。
スポンサーリンク
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)の評価
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)を実際に使ってみて気付いたことを列挙していきます。
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)は、ライトウェイトな用途であれば、ストレスなく使える。
photo credit: New Mustang Gauges via photopin (license)
やはり一番気にしていたのは処理速度です。
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)はデスクトップPCと比較して、スペックが劣ります。
スティックPCに関する記事でも、「重たい処理は苦手」と明言されています。
「重たい処理は苦手」を前提に、スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)の用途を私は以下の通りとしました。
『Windowsネイティブアプリケーションは極力使用せず、ネットブラウジングとオンラインアプリ(メインは”Google Docs”)の使用に限定する。』
つまり、ブラウザ以外はほぼ使わないことにしました。
これは、ネイティブアプリを複数保存するだけのストレージがないこと、及びCPUが非力であるため極力サーバサイドに処理をもっていく工夫です。
まず、Windows10の標準ブラウザであるEdgeでYahooニュース等のポータルサイトを閲覧しました。
結果は通常のページの表示速度について問題はなく、ストレスなくブラウジングできました。
”Google Docs”で文章執筆をしてみましたが、これも問題ないレスポンスです。
逆に3D等の画像処理をJavaScriptで計算するような重たい処理を伴うページについては大分もたつき感がありました。
前評判の通り、「重たい処理は苦手」でした。
ちなみに”YouTube”で動画再生してみましたが、再生はなめらかでストレスなく見れました。
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)は、ネット閲覧などライトウェイトなブラウザをメインとした使い方であれば、ストレスなく使える。
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)のWindows10自体の動作はすこぶる軽快
photo credit: Jak dopasować menu Start w Windows 10 via photopin (license)
Windows10自体の動作時間は、Windowsの起動が5〜10秒以内とすこぶる軽快です。
Windowsの終了についても10〜20秒程度とこれもストレスない動作です。
写真の取り込みやファイル移動などもデスクトップPC版のWindows10と同速度でストレスを感じることはありませんでした。
保存容量(ストレージ容量)としては、32Gの初期ストレージをWindows自体が既に約20Gが使用しています。
そのため、ユーザーが自由に使える残ストレージ容量は約10Gです。
ネイティブアプリケーションの保存や、写真ファイルを管理するには容量が貧弱です(昨今のアプリケーション・写真のファイルサイズは増大傾向にあるのも起因しています)。
もしも写真管理をする場合は、USBハブを通じて外付けHDD等の外部ストレージを使うのが得策です。
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)のWindows10自体の動作はサクサク軽快!、しかしストレージ容量(32G)は外部ストレージで補完が必要。
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)には変換・延長ケーブルが標準付属されて便利
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)を液晶テレビに取り付ける際に問題がありました。
最初、液晶テレビのHDMIポートにスティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)を差し込もうとしましたが、液晶テレビの背面が薄型設計のためHDMIポート周りのスペースが狭く、差し込めませんでした。
しかし、”Diginnos Stick DG-STK3”には20cmのHDMI延長ケーブルが付属されており、このケーブルをHDMI端子に付けて延長することでテレビとの接続が可能でした。
この小さな気配りの付属品は嬉しいです。
”Diginnos Stick DG-STK3”には2つのUSBポートがあります。ひとつはType-AタイプのUSBポート、もうひとつはマイクロUSBタイプのポートです。
Windowsに写真を取り込む際、Type-AのUSBポートがキーボードの無線レシーバで既に埋まっていました。
一般的に普及しているUSBポートはType-Aが多いため、Type-Aでの接続ができないと困ります。
しかし、”Diginnos Stick DG-STK3”にはマイクロUSBタイプのポートをType-Aタイプのポートに変換するコードが付属されていたため、これも問題ありませんでした。
延長ケーブルを全てつけると些か不恰好ですが、テレビの背面に隠れるのでこれは良しとしています。
HDMI延長ケーブル、USB変換ケーブルが標準で付属しているため、余分な延長・変換ケーブルを追加購入する必要がない。
複数人で同じパソコン画面を見れると会話が捗る
photo credit: via photopin (license)
液晶テレビの大画面でパソコンができると意外と便利でした。
先日、知人へのプレゼントを複数人でネットで探すことにしました。
最初はプレゼントの具体的なイメージがなく、なかなか何をあげるかきまりませんでした。
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)を接続したテレビ画面でプレゼント自体を皆で共有して見ることで、お互いのイメージの共有することができました。
結果的にプレゼントを手早く決めることができました。
やはり、画像を共有して同時に見れる効果は大きいと感じました。
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)には、マイクロソフト ワイヤレス キーボードが最適
スティックPCと同時購入が必須なのが、ワイヤレスキーボードです。
通常、スティックPCはリビングのテレビに接続します。
使用スタイルはソファなどに座って、キーボードは膝の上で使います。
この場合、有線キーボードよりもワイヤレスキーボードが最適なのは明白です。
膝の上でマウス操作は困難なため、キーボードにトラックパットが内蔵されている方が更におすすめです。
私はスティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)と同時に、「マイクロソフト ワイヤレス キーボード All-in-One Media Keyboard N9Z-00023」を購入しました。
スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)には注意事項があります。
『スティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)の初期設定時には、必ず有線キーボードが必要です。』
Bluetooth等のワイヤレス機器との接続設定はWindowsの初期設定後でないとできません。
そのため、初期設定には必ず有線キーボードが必要となります。
「マイクロソフト ワイヤレス キーボード All-in-One Media Keyboard N9Z-00023」は、BluetoothではなくUSBポートに無線レシーバーをつけるタイプのワイヤレスキーボードです。
そのため、有線キーボードと同等に扱うことができます。
又、トラックパッドも内蔵されているため、まさにスティックPC(Diginnos Stick DG-STK3)に最適なキーボードと言えます。
最初、有線キーボードが必須であることを知らない時に、私が購入を考えていたBluetoothキーボードが以下です。
横長でない、Thinkpad的なサイズ感が気に入っていました。
「マイクロソフト ワイヤレス キーボード All-in-One Media Keyboard N9Z-00023」には、チルトスタンドが付いていません。
私は結構キーボードを立たせて使いたいので、不安でした。
しかし、よく考えてみる机の上ではなく膝の上で使うのでチルトスタンドは不要でした。
「マイクロソフト ワイヤレス キーボード All-in-One Media Keyboard N9Z-00023」には、使い易い機能があります。
マウスの左ボタンに対応するボタンがキーボードの左上にあります。
キーボードを両手でもって左手でマウスボタン、右手でトラックパッドを操作するスタイルがとれます。
得にドラッグアンドドロップの操作に最適です。
トラックパッドは、もちろんタップ操作に対応しています。
又、マルチタッチ操作にも対応しているので、2本指でのスクロール操作などマルチタッチジェスチャーももちろん可能です。
強いて弱点を上げると、トラックパッドとキーボードの距離が近いためキーボード操作でトラックパッドに触れてしまいカーソルが不意に移動することです。
これは慣れの問題なので、さほど大きな問題ではありません。
より高速なスティックPCが欲しいならば、上位機種の”Diginnos Stick DG-STK2S”もある。
”Diginnos Stick DG-STK3(スティック型パソコン Windows 10)”の販売後、CPUが一世代先の「CherryTrail」世代の”Atom x5-Z8300プロセッサー” を搭載した、”Diginnos Stick DG-STK2S”もリリースされました。
”Diginnos Stick DG-STK3”と”Diginnos Stick DG-STK2S”の関係は、お互いを置き換える存在ではなく、”Diginnos Stick DG-STK3”が弟で”Diginnos Stick DG-STK2S”が兄という、兄弟の関係です。
”Diginnos Stick DG-STK2S”の優れている点は以下です。
- フルサイズのUSBポートを2つ装備している(”Diginnos Stick DG-STK3”の場合は1ポートはマイクロUSBタイプ)。
- 4K出力に対応している。
”Diginnos Stick DG-STK3”(CPUは”Intel Atom Z3735F”)と”Diginnos Stick DG-STK2S”(CPUは”Intel Atom x5-Z8300”)ベンチマーク結果の比較によると、”Diginnos Stick DG-STK2S”の方がCPUは約30%、画像処理や3D処理に至っては約3倍高速となっています。
”Diginnos Stick DG-STK2S”は画像処理が強化されているのが分かります。
画像処理にそこそこ使いたい場合には、”Diginnos Stick DG-STK2S”を選択することをおすすめします。