WordPressの記事の分類方法には ”カテゴリー” と ”タグ” の2つの方法があります。
SEO観点では ”階層構造” をもてるカテゴリーの方が内部リンクを強化する上で有利とされています。
カテゴリページをまとめサイトとして使用し、元記事への検索流入を狙うことができます。
但し、カテゴリーの定義も記事を書く毎に追加・修正していくと統一感のない、混沌とした物になります。
又、カテゴリー名を記事URLの一部に入れているとカテゴリの追加・削除にあわせて頻繁にURLが変わるため、これもSEO的によろしくありません。
つまり、カテゴリーは最初に骨格をしっかり定義する必要があるのです。
私が実践した方法は、 『カテゴリーの設計書を事前にしっかり作る』 ことでした。
SEOにも効果的な将来的にもブレないカテゴリーの設計方法を記事にしたいと思います。
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カテゴリー設計手順
WordPressでカテゴリー設定する操作手順の記事は多数あるので、ここでは割愛します。
カテゴリーをどのように定義(設計)するかに焦点をあてます。
カテゴリーの設計書を作る順序は以下です。
- 書いている、又は書く予定の記事内容を列挙する。
- 列挙した記事から必要なカテゴリーを洗い出す。
- カテゴリーに記事をマッピングする。
①書いている、又は書く予定の記事内容を列挙する。
カテゴリーは記事の集まりです。
なのでカテゴリーの前にまずは ”個別記事内容” を定義します。
全ての個別記事をここで定義する必要はありません。
既に書いている記事、及びこれから書く予定の記事・ネタを列挙します。
列挙は簡単な記事タイトル、または書きたい事の1行要約で構いません。
テキストファイルに列挙していきます。
いきなり書くネタを列挙するのが難しい場合にはネタ帳を携帯して、少し時間をかけて洗い出してもよいです。
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②列挙した記事から必要なカテゴリーを洗い出す。
列挙した記事内容を元にグルーピングしてカテゴリーを洗い出していきます。
カテゴリーは2階層で定義します。
カテゴリーの分割には悩みますが、その際には先人の知恵を拝借して他のサイトのカテゴリー分割方法を参考にします。
カテゴリ分割で私が参考にしたのは、nanapiのサイトです。
参考nanapi [ナナピ] | 生活の知恵があつまる情報サイト
1階層と2階層の定義は以下のように考えます。
例えば、
iPhoneのアプリレビューを主に扱うのならば1階層にアプリの大カテゴリー(ゲーム、写真、仕事・・・)、2階層に詳細アプリカテゴリー(ゲームカテゴリーの配下なら、アクション、RPG・・・など)を設定する。
取り扱う記事の種類により各階層の範囲は大きく変わってきます。
主に扱う記事内容を第1階層にすると分かり易いと思います。
カテゴリーの目安は、1階層目の種類は8個以内、2階層目は5個以内にします。
これ以上多いと記事をどのカテゴリーに分類するかで悩んでしまいます。
以下のようにカテゴリー案は1階層と2階層の階層構造をExcelで管理します。
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③カテゴリーに記事をマッピングする。
次に①でテキストファイルに列挙した記事・ネタを②で作成したカテゴリーにExcel上でマッピングします。
実際に記事数が少ない物や発展性がなさそうなカテゴリーは統廃合をします。
発展性が見込めれば記事が少なくても敢えて消す必要はありません。
このカテゴリーの設計図をこれで終わりにしてはいけません。
今後、記事を書く際には記事タイトルをこのカテゴリーの設計図に必ず更新します。
するとExcel上で俯瞰的にどのカテゴリーに記事が偏っているか、逆に言えばどのカテゴリーの記事を書けば記事バランスがよくなるか把握できるようになります。
この設計図が記事を書く順番の指針にもなります。
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カテゴリーの設計図に基づいてWordpressにカテゴリーを設定する。
カテゴリーの設計図ができたので、これを元にカテゴリーを機械的に設定します。
カテゴリー設計図があるので悩むことなく設定できます。
記事がないカテゴリーは敢えてカテゴリーをこの段階で作成する必要はありません。
記事を書いた時に設定すればよいです。
又、サブカテゴリーの記事数が少ない場合にはメインカテゴリーのみ設定し、記事が増えた段階でサブカテゴリーを設定してもよいです。
まとめ
カテゴリーは記事が増えるに従い、内部リンクが強化されてSEOとしては価値があるので、慎重に定義しましょう。